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ヘーゲル元米国防長官「北朝鮮への先制攻撃は無謀。日本も大惨事を免れない」

ニューズウィーク日本版 / 2018年2月1日 15時37分

ヘーゲルは北朝鮮に対するトランプの態度にも苦言を呈した。金正恩がいつでも「核のボタン」を押せると脅しをかけると、トランプが「こっちのボタンのほうが大きい」とツイートするなど、危うい挑発合戦が事態を悪化させているというのだ。韓国の対話路線を見習って、緊張を煽るのではなく「減らす」努力をすべきだと、ヘーゲルは言う。



韓国と北朝鮮は今年1月初め、ほぼ2年ぶりに協議を再開。2月9日に開幕する平晶(ピョンチャン)冬季五輪への北朝鮮の参加が正式に決まり、女子アイスホッケーで南北合同チームが結成されることにもなった。

ヘーゲルは南北対話の進展を評価しているようで、トランプ政権も対話ムードを醸成すべきだと訴えた。「関与することは、降伏することでも、丸め込まれることでもない。大国は関与し、対話をする。大国は責任を持つ。それが北朝鮮に対してわれわれが成すべきことだ」

トランプ政権は、北朝鮮の核保有は断じて容認できず、北朝鮮が核開発を凍結しない限り対話には応じないと明言している。

トランプは30日に行った一般教書演説でも北朝鮮の核の脅威を強調。「北朝鮮の残酷な独裁体制ほど全面的かつ暴力的に市民を抑圧してきた体制はない」と述べ、こう警告した。「北朝鮮の見境ない核ミサイル開発で、非常に近い将来にアメリカ本土に脅威が及ぶ危険性がある。それを防ぐために、われわれは最大限の圧力をかける作戦行動を実施している」


ジョン・ハルティワンガー


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