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【平昌五輪】開幕前日の軍事パレードは数カ月前から計画していた

ニューズウィーク日本版 / 2018年2月7日 16時45分

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、オリンピック開幕直前というタイミングと無関係に軍事パレードを行う権利が北朝鮮にはある、と主張した。一方の韓国は、例年2月末から3月初めに開始する米韓合同軍事演習について、オリンピックを台無しにしないために延期を決めた。



「どの国家も、自国の軍隊の創建日を盛大に祝うのは慣例であり、極めて初歩的な常識だ」とする労働新聞の2月3日の論説を、AFP通信は伝えた。北朝鮮はそれより前の1月29日、韓国メディアが軍事パレードの開催を批判したことに反発し、金剛山地区で予定していた韓国との合同文化行事の中止を一方的に通知した。

それでも国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は、オリンピックを契機に南北協力が進んだことに満足感を表した。

「不信感と敵意であまりに長い間分断されていた両国を、オリンピック精神が一つにした。その精神は朝鮮半島の全員に、明るい未来への真の希望をもたらした」と、バッハは2月5日に平昌の東に位置する江陵で開かれた第132回IOC総会の開会式で述べた。江陵ではスケートやアイスホッケーなどの氷上競技が実施される。大会期間は2月9日から25日までの17日間だ。

バッハは同じ日、選手村に設置された「平昌五輪停戦の壁」の除幕・署名式にも参加した。オリンピック精神を象徴するモニュメントは、社会は「壁ではなく橋」を作るべきだとしたローマ法王フランシスコの言葉に感銘を受けた韓国人芸術家イ・ジェソクがデザインしたものだと、聯合ニュースは伝えた。

(翻訳:河原里香)


ソフィア・ロット・ペルシオ


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