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トランプ「禁断の暴露」でFBIと本格バトルへ

ニューズウィーク日本版 / 2018年2月9日 16時0分



その真偽はさておき、渦中の文書で注目を集めるカーター・ページとは何者なのか。彼は大統領選でトランプの外交政策顧問を務めた1人で、それ以前は米投資銀行メリルリンチのモスクワ支店で勤務するなどロシア通だったとされる。

顧問としてのページの実力を疑問視する声もあるが、FBIにとってはロシアゲートにおける「最初の標的」だった。16年7月、ページはモスクワにある親プーチン大統領といわれる大学で講演を行っており、これはFBIがトランプ陣営とロシアとの関係を疑った端緒とされる。

機密文書公開というトランプの賭けが、吉と出るかは分からない。ページが13年の時点で、要注意人物として複数の情報機関から注目されていたのは確か。それにパパドプロスを寝返らせたムラーのこと、ページが有罪だった場合の司法取引を用意している可能性も十分にある。

<本誌2018年2月13日号掲載>

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前川祐補(本誌記者)


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