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シルク・ドゥ・ソレイユ出演中の日本人ダンサーに聞く

ニューズウィーク日本版 / 2018年2月20日 15時40分

――ほかの出演者の危険なアクロバットは、安心して見ていられるもの?

普段の練習風景などを見ているので、彼らが一流のパフォーマーであることはよく分かっている。観客として初めて公演を見たときはドキドキしたが、一緒にやっていくうちに、「この人たちは大丈夫なんだ。危険なことはない」と思うようになった。

――クララの表現で気を付けているところは。

クララは感情の変化が大切な役なので、少しずつそれを出せるようにするにはどうしたらいいか、日々考えている。ここまで細かい演技をするのは初めてなので、「疲れたな」と思ったときはすぐに鏡でどんな顔をしているのか確認したり、「うれしい」と思ったときはどんな行動を取っているのか注意したりと、自分や他人を細かく観察するようになった。





『ダイハツ キュリオス』の公開リハーサル(上2枚)

――今回の公演では唯一の日本人パフォーマーだが、日本人だからどう、ということはない?

全くないですね。世界中から人が集まってきているので、何がマジョリティーで何がマイノリティーだとか、どれが常識でどれが常識でないとかいうことが全くない。みんながそれぞれの英語でコミュニケーションをするので、時間がかかったり分かりづらかったりすることはあるが、みんなの仲の良さでそれを補っている。

――見どころはたくさんある舞台だが、お気に入りの場面はある?

(バランス取りの)ローラ・ボーラが飛行機に乗って登場するところ。初めて見たときは泣いてしまった。自転車のライトを映写機のようにした演出で、人間の好奇心をポジティブな方向に使っていた時代を象徴しているな、今は技術や好奇心を核や戦争といったことに向けてしまいがちだけど、と思って。

――客の反応は国によって違うのだろうか。

日本では上品に見ていただいているな、と(笑)。パフォーマー同志でもそう言っている。舞台からは最後列のお客さんまで顔が見えるので、よかったときはいつでも声を掛けてもらえると一体感が持ててうれしい。演技の邪魔になるタイミングはないので!

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大橋 希(本誌記者)


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