1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

お騒がせベルルスコーニが、3月総選挙で返り咲き?

ニューズウィーク日本版 / 2018年2月26日 11時10分

もとより、ベルルスコーニは真正の穏健派ではない。この男はいつでも、有権者の気分に合わせて自分の主張を変化させてきた。今回の選挙公約にしても、長く続く緊縮財政や国営企業の民営化、歳出削減と人員削減にうんざりした国民の不満を吸い上げただけのものだ。

そして彼には、そんな公約を実行に移す能力も意欲もない。これまでも、公約を実現したことは一度もない。

しかし、そんなことはどうでもいい。ベルルスコーニにとって、そしておそらくイタリアの大半の政治家にとって、大事なのは自分が少しでも長く権力の座にとどまること。そしてその間に私腹を肥やすことだ。そのために必要だから、空疎な公約を掲げて選挙をやり、政権を奪い合う。

不幸にして、少なくともこの点に関しては、イタリアの政治家たちは長年にわたり、極めて有能だった。今度の選挙も、たぶん例外ではないだろう。

From Foreign Policy Magazine

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きをウイークデーの朝にお届けします。ご登録(無料)はこちらから=>>

[2018.2.27号掲載]
ジョン・フット


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください