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牙を剥くロシア「500年続いた西側の世界支配はいま終わる」

ニューズウィーク日本版 / 2018年3月16日 17時46分

軍事的にも、関係は険悪化しつつある。ロシアが2014年にウクライナのクリミア半島を併合した後、アメリカ主導の軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)は、ロシアとの国境地帯に配備する戦力を増強した。ロシアは、アメリカが全世界的なミサイル防衛システムでロシアを封じ込めようとしていると主張し、冷戦時代にも似た軍拡競争が復活しつつある。



ロシアは西側主導の国際秩序にも異を唱えている。2015年には、孤立していたシリアのバシャル・アサド大統領を支持する立場からシリア内戦に介入。ISIS(自称イスラム国)や西側が支援する反政府勢力との戦いで一時は敗色濃厚だったアサド政権が再び全土の支配権を取り戻しつつあるのは、ロシア(とイラン)の支援の賜物だ。

かつては親ロシア的な姿勢を見せていたトランプも、ここへきて強硬姿勢に転じつつあるようにみえる。3月15日には、大統領選挙介入などでロシアの団体や個人に政権として初めて制裁を科すと発表した。またイギリスでの元スパイ暗殺未遂事件についても、「確かにロシアの仕業のように見える」とロシアを非難。ロシアに対抗して「宇宙軍」の創設も指示している。

(翻訳:ガリレオ)


トム・オコーナー


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