ロシア大統領選、大規模すぎるイカサマ投票の瞬間 プーチン再選は白紙に?
ニューズウィーク日本版 / 2018年3月19日 18時10分
<ロシア大統領選で不正の瞬間を捉えた映像が大量に拡散! 全国から報告された実態に唖然>
3月18日に行われたロシア大統領選で7割を超す得票率で再選を確実にし、任期をさらに6年延ばしたウラジーミル・プーチン大統領。今回の当選で通算4期目に突入し任期満了の2024年までロシアを支配することが決まったが、これはかなり大規模な不正の上に成り立った勝利かもしれない。昨日の「イカサマ」投票の瞬間を捉えた映像がインターネットで拡散されている。
AP通信によると、ロシア各地に設置された投票所で職員が投票箱に複数枚の投票用紙を入れる不正があったという。選挙管理委員会は、全ての不正疑惑を調査し、必要に応じて選挙結果を無効にすると話しており、プーチンを取り巻く状況の雲行きは怪しい。
75.9%の得票率はこうして作られた?
This CCTV footage released by a government opposition group appears to show ballot box stuffing in the Russian presidential election https://t.co/WBPDxg6yOF pic.twitter.com/cz9yn54EtN— Sky News (@SkyNews) 2018年3月18日
英デイリーメールは、モスクワ郊外リュベルツィの投票所であった不正を報じた。記事によると、選挙管理官が記入した投票用紙が平然と投じられた。監視カメラの映像では、この直後に他の管理官も投票用紙を投票箱に入れていることが分かる。
ダゲスタン共和国の投票所でも不正があった。1126番投票所では、格闘家のような男たちが監視する係員を妨害する騒ぎが発生。その間に別の男が記入済みの投票用紙を投じた。
AP通信によると、不正を捉えたビデオはチェチェン共和国でも確認されている。白い帽子の男が繰り返し投票する姿が写っている。
暴力を受けた者もいる。中道リベラル派野党「ヤブロコ」の創設者で、今回の選挙に立候補したグリゴリー・ヤブリンスキーの関係者は、ダゲスタン共和国の首都マハチカラの投票所で不正行為を記録しようとしていたところ、警察に身分証明書の提示を求められたという。そして、何をしていたのか問い詰められ、撮影したビデオは破壊された。しかし何本かの映像はすでにオンラインに公開した後だったそうだ。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
アルジェリア大統領選、現職が94%超の得票率で再選(アルジェリア)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年9月10日 14時0分
-
越境攻撃下のクルスク州知事選で与党側勝利 プーチン政権、露統一地方選で「圧勝」演出
産経ニュース / 2024年9月9日 19時13分
-
ベネズエラ大統領選で「現職勝利」に抗議する野党候補が「亡命」求めてスペインへ到着
産経ニュース / 2024年9月9日 7時36分
-
アルジェリア大統領が再選 現職テブン氏、得票率94%
共同通信 / 2024年9月9日 7時15分
-
混乱続くベネズエラ 大統領強権姿勢の裏に中露の支持、軍の動向がカギ
Japan In-depth / 2024年8月28日 23時0分
ランキング
-
1機内食からネズミ、スカンジナビア航空機が緊急着陸
AFPBB News / 2024年9月21日 12時0分
-
2「レバノン国家内の国家」ヒズボラ ハマス超え軍事力、衝突拡大ならイスラエルも甚大被害
産経ニュース / 2024年9月21日 17時57分
-
3レバノンのポケベル&トランシーバー連続爆発事件 イスラエル情報機関、火薬埋め込みか
産経ニュース / 2024年9月21日 17時4分
-
4ウクライナ、ロシアの弾薬庫攻撃 火災発生、一つは「兵たんの鍵」
共同通信 / 2024年9月22日 9時7分
-
5中国メディア、深圳男児殺害犯は「反社会分子」で「愛国」とは無関係強調 政府批判警戒か
産経ニュース / 2024年9月21日 17時47分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください