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ハンガリーで民主主義の解体が始まる──オルバン首相圧勝で

ニューズウィーク日本版 / 2018年4月11日 19時20分

「EUやドイツには、できるのにまだやっていないことは山ほどある。ハンガリーの反ユダヤ政権について声を上げ損なったことは、アンゲラ・メルケルの政治的な業績に汚点を残すことになる」と、ムンクは言う。

「EPPからフィデスを放り出すために政治力を使う気があれば、メルケルにはできる」



EUは、加盟国の資格停止を定めた第7条を使うべきだという声もある。

そうなれば、EU全体の議題に対するハンガリーの議決権は停止され、ハンガリーに対するEUからの資金援助が断たれる可能性もある。

「EU加盟国は、ハンガリーに対して第7条の手続を開始することができる。遅くても、やらないよりはましだ。次の資金援助についての議論もすでに始まっているので、ハンガリーは基本的人権上の資格を満たしているかどうか、率直な議論を行う機会は十分にある」と、チャスキーは言う。

だがズガットは、オルバン政権の国内での支持基盤は盤石で、かえって以前より強気でEUに不満をぶつけてくるだろう、と言う。「ハンガリー政府が国内で確固たる正当性を確立していることが、ヨーロッパのレベルで目標を達成する上でも役に立つ」

(翻訳:栗原紀子)


クリスティナ・マザ


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