中国「市場開放拡大は中米貿易摩擦と無関係!」
ニューズウィーク日本版 / 2018年4月17日 12時40分
特に改革開放と市場の拡大を強調しているのは、今年が改革開放40周年記念に当たるからで、中米貿易摩擦を意識してのものではない。
筆者としては、ことほど左様に外交部が言ったことが正しいなどということを言うつもりは毛頭ないが、中国の政策あるいは発信を自分に都合よく誤読するのは、今後の中国の動向を予測する上で、我が国にとって如何なるメリットもないと判断するので、以上、客観的事実を述べた。
トランプ氏が自分の大統領中間選挙に利するように国際情勢の解釈を恣意的に誘導している現状に、日本が無分別に同調していくことは慎みたいものだ。
[執筆者]遠藤 誉
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『習近平vs.トランプ 世界を制するのは誰か』(飛鳥新社)『毛沢東 日本軍と共謀した男』(中文版も)『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』など多数。
※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。
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遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長)
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