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「同性愛コンテンツ」規制を撤回させた、中国LGBTパワーは本物か

ニューズウィーク日本版 / 2018年4月27日 16時30分



しかし微博は今回、政府が2年ほど前からLGBTに対して厳しい姿勢を取ってきたことを受けて、「忖度」が過ぎたように見える。

昨年6月、中国では広範囲にわたる規制を可能にするインターネット安全法が施行された。だが実際にはあまり適用されることはなく、党内からもあからさまな反対の声が上がった。

こうした反応の要因には、検閲の強化に対する不満や怒りの増大があるのかもしれない。だが微博は、決して中国政府ではない。将来、政府に同じように盾突けば、当局の反応ははるかに厳しいものになるだろう。

当局が寛容な姿勢を変化させかねない要因は、ほかにもある。出生率の低下による将来への不安から、人口増加を推進する機運が高まることだ。

政府機関が伝統的な性別役割への回帰を求めることになれば、LGBTの権利についての中国当局の姿勢が世論に関係なく変わる可能性はある。

From Foreign Policy Magazine

<本誌2018年5月1&8日号掲載>

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ジェームズ・パーマー


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