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中国の新型核ミサイル「グアム・キラー」は米軍基地に届く

ニューズウィーク日本版 / 2018年4月27日 16時20分

<南シナ海の覇権を睨む中国が、直接グアムの米軍基地を狙える中距離核ミサイルを実戦配備した>

グアムの米軍基地を核攻撃できる中国の新型ミサイル「グアム・キラー」が、実戦配備された。

中国国防省の呉謙報道官は、核弾頭も搭載可能で陸上または洋上の標的を攻撃できる東風(DF)26中距離弾道ミサイルを配備したと発表した。射程距離は最大4000キロで、グアムやその周辺にあるアメリカの重要施設を攻撃できる。核攻撃を行うのは自衛の場合だけだ、と呉は言う。

DF-26が実戦配備されたのはこれが初めて。2015年に戦勝70周年記念の軍事パレードに姿を初めて見せた。

朝鮮半島や南シナ海の軍事的な緊張が高まるなか、中国は新しい戦闘機や空母、最新のミサイルなどで巨大な軍の近代化を図ってきた。今回の発表もその一環だ。

グアムには7000人の米兵

「中国の軍備近代化は、アメリカの中核的な軍事技術の優位性を突き崩すことを目的にしている」と、米国防総省は昨年の報告書で米議会にこう警告した。「DF-26は、グアムの米軍基地に対し中距離の精密攻撃を行う能力がある」

グアムの海軍基地とアンダーセン空軍基地には合わせて約7000人の米軍兵士が駐留している。4つの高速原潜の母港でもある。

中国の軍備拡大を懸念するのはアメリカの政治家だけではない。中国空軍は今週、台湾の近くで偵察機と大型爆撃機による実弾演習を行った。独立阻止の恫喝だ。

「台湾独立のいかなる試みも打ち砕く意志と自信と能力がある」と、中国国務院台湾弁公室の馬曉光報道官は言った。

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クリスティナ・シルバ

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