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厳罰に処せられる「ISISの外国人妻」たち

ニューズウィーク日本版 / 2018年5月23日 16時20分


モスルでイラク兵らに連行されるドイツ人少女、リンダ・ヴェンツェル


ドイツメディアの報道によると、現在17歳になったヴェンツェルは、ISISの構成員だったことで5年、イラクに不法入国したことでさらに1年の懲役刑を受けたという。

「一生を台無しにしてしまった」と、ヴェンツェルはバグダッドの刑務所にやってきた母に言ったという。「どうしてイスラム国に行くなどというばかげたことを思いついたのか、自分でもわからない」

ヴェンツェルは死刑を恐れていたが、同じISIS戦闘員の外国人未亡人10人とともに、懲役刑に服しているという。一方、トルコ人女性1人は既に死刑を執行されたと、中東の衛星テレビ局アルジャジーラは伝えている。



ヴェンツェルの夫はチェチェン人で、結婚から5カ月後に戦死した。夫の死後ヴェンツェルは、ドイツの母親に以下のようなメッセージを送っている。「夫が亡くなったのはあなたたちのせいだ。あなたたちが払った税金が、ここに落とされる爆弾を買うのに使われたのだから」

同じようにISISの夫を失ったアメリカ人女性、サマンサ・サリーは、シリア北部の都市でISISの「首都」だったラッカ陥落後に身柄を拘束された。今はアメリカ政府の救いを待つ日々だ。

米インディアナ州出身の32歳で、4人の子どもを持つサリーは、モロッコ生まれの夫にだまされてイラクに連れてこられた。ISISでは暴力や拷問、性的虐待の被害を受けたと主張している。

10歳になるサリーの息子マシューは、ISISのプロパガンダ動画に強制的に出演させられ、ドナルド・トランプ米大統領に報復を誓い、西側諸国へのテロ攻撃も辞さないとの脅しの言葉を口にさせられた。

(翻訳:ガリレオ)

(International Business Times)


ジュリアン・コソフ


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