がん抑制効果も⁉ ターメリックの効能に新説登場
ニューズウィーク日本版 / 2018年5月25日 16時30分
また一方で、クルクミンの薬効を疑う指摘も。米医学誌「ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー」では、ミネソタ大学の研究チームが、クルクミンが効果を発する条件が定まらないとして不安定性を指摘。薬剤開発に向いていないと発表した。
日本で手に入れるなら、「秋ウコン」
依然、研究は途中段階で、薬効を完全に鵜呑みにするには時期尚早かもしれないが、健康食品としてサプリメント感覚で摂取してそのパワーにあやかりたいというのなら、今から日常的に取り入れても構わないだろう。
実際、健康志向の女優として知られるグウィネス・パルトロウは、ラテにターメリックをひとさじ入れ「黄金のミルク」として愛飲していると明かした。若返りに良い飲み物として、ヘルスコンシャスな女性の間で瞬く間に広く浸透した。
そんなターメリックだが、日本で入手するなら何を選べばいいか? 日本には、春ウコンと秋ウコンを中心に、紫ウコン、黒ウコン、白ウコンと各種あるものの、クルクミンの含有量が最も多いものは秋ウコンで、その差は春ウコンの10倍以上と言われている。クルクミンの恩恵を受けたいのなら、まずは秋ウコンと表示されたものを選ぶのがおすすめだ。
さまざまな効能が期待できるとはいえ、ターメリックはあくまで刺激味のあるスパイスであることに変わりなく、回避した方がいい場合もある。妊娠中、授乳中、さらに子どもは使用を控えるべきとされている。他にも、持病がある場合は主治医と服用を相談した方がいいだろう。
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有元えり
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