二日酔いの特効薬がもうすぐできる?酔ったマウスに効果
ニューズウィーク日本版 / 2018年5月25日 20時0分
しかもそれらのマウスは、酵素を注入しなかったマウスより早く目を覚ました。二日酔いで朝起きられない学生にとって朗報だろう。
1年以内にも臨床試験?
効率的に素早くアルコールを分解できれば、患者は以前より早く目を覚ませるし、アルコール中毒の予防にも役立つ。アルコール摂取によるストレスやダメージから肝臓を保護することにもつながるはずだ。
現在は、カプセルの安全性も含めて危険な副作用がないか検証中だ。マウスで治療の有効性が証明されれば、1年以内にも、臨床試験を始められるかもしれない。
解毒剤ができてもアルコールの過剰摂取(つまり飲み過ぎ)はなくならないだろうが、二日酔いから早く回復する一助にはなる。その日が来るまで、互い節度を持ってお酒をたしなもう。
(翻訳:河原里香)
Yunfeng Lu, Professor Chemical and Biomolecular Engineering, University of California, Los Angeles
This article was originally published on The Conversation. Read the original article.
ユンフェン・リュ(米カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授=専門は化学分子工学)
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