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外で遊ぶ時間が長い子どもは近視になりにくい? その理由は

ニューズウィーク日本版 / 2018年6月22日 14時30分

つまり、なるべく長時間を外で過ごして「バイオレットライト」を浴びることこそが、近視を防ぐ対策になるわけだ。ライフスタイルの変容により、ゲームなどインドア系の遊びが増えて、外遊びの機会を失っている現代っ子がことごとく近視になるのは、ある種必然だったのだ。



UVカット加工のサングラスは近視にはマイナス⁉

ただし、その「バイオレットライト」は、一般的な紫外線カットの加工が施されているガラスやプラスチックだと透過されないという弱点がある。400ナノメートル(1ナノメートル=10億分の1メートル)以下の光をカットする特性を持つUV加工のものは、380ナノメートルの波長をもつ「バイオレットライト」もカットしてしまうからだ。つまり、屋外にいても、眼鏡やサングラスをしていると「バイオレットライト」は目に入らない。

さらに、UVカットが施されるものとしては、住宅や車の窓ガラスも含まれている。そのようなものに囲まれた環境下だと、たとえ室内や車内で太陽光に接していても、「バイオレットライト」の恩恵を享受するチャンスは極めて少なくなってしまうのが現実だ。

そうなると、近視抑制を優先させるなら、紫外線のリスクには目をつぶってでも、子どもにはサングラスを与えない方がいいのかもしれない。子どもは大人に比べて紫外線に対する防御力が高いとも言われている。最近では、紫外線はカットすれども「バイオレットライト」は透過させる画期的なレンズを使用したアイウエアも出回りつつある。賢く選んで、目の健康に有効な光のみを取り入れるようにしてやることが、親にできる務めだろう。

そして何よりも、子どもを外で遊ばせることが重要であるということだ。

有元えり


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