米大使また辞任、トランプの同盟国叩き耐えられず
ニューズウィーク日本版 / 2018年7月2日 16時20分
「私は自ら進んで職を辞するわけだが、長年にわたって誠心誠意、国に仕えることができたことを深く感謝している。また私は、アメリカがいつの日か正しい道に戻ると確信している」。メルビルによれば大使として勤務するのは7月29日までだというが、トランプ政権はまだ後任を指名していない。
国務省からのコメントは得られなかった。
キャリア外交官の「白鳥の歌」
トランプが大統領になってから、多くの外交官が職を辞してきた。メルビルはその最も最近の1人だ。
昨年12月には、ジョン・フィーリーが駐パナマ大使を辞任した。フィーリーは数カ月後にワシントン・ポストに大統領とその外交政策上のスタンスを厳しく批判する文章を寄稿した。アフリカの専門家として高い評価を得ていたエリザベス・シャックルフォードは辞職の際、トランプとレックス・ティラーソン国務長官(当時)が米外交をばかにしているとする痛烈な辞表を出した。
「これまで順風満帆でキャリアを積んできた人々が『もうこれ以上は続けられない』と言い出したら、その言葉の意味は大きい」と、ある国務省高官はメルビルの退職について述べた。「次は誰だろうな」
(翻訳:村井裕美)
From Foreign Policy Magazine
ロビー・グレイマー(フォーリン・ポリシー誌記者)
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