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金持ち中国の代表チームは、なぜW杯に出られない?

ニューズウィーク日本版 / 2018年7月5日 17時30分



ただ、この状況も変わりつつある。大のサッカーファンとして知られる習近平(シー・チンピン)国家主席は「中国のW杯出場、中国のW杯開催、中国のW杯優勝」が夢だ。それを実現しようと15年には中国サッカーの総合改革プランが発表された。

「サッカー重点校」も予定より3年早く17年に2万校を突破。「習近平の夢」が実現する日は近いように思えるが、もう1つ深刻な課題がある。選手がレベルアップに不可欠な海外挑戦をしないのだ。

中国人選手の給与は実は高い。新浪網によると日本の5~10倍の水準で、そのため欧州などに行く選手はほぼ皆無。著名ジャーナリストの白岩松(パイ・イェンソン)は「中国サッカーが弱いのは金があり過ぎるから」と喝破している。

事情が似ているサウジアラビア代表は、W杯直前、「持参金」を付けて9人の選手をスペインリーグに送り込んだが、十分な出場機会は得られなかった。「金持ち過ぎる」という難題を解決する妙案はあるのだろうか。

<本誌2018年7月10日号掲載>

高口康太(ジャーナリスト)


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