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ロシアでエホバの証人狩り、ソ連「宗教弾圧」の悪夢再び

ニューズウィーク日本版 / 2018年7月17日 17時0分

ランキンによれば、ロシア正教の活動家も治安当局ににらまれる可能性がある。「いくらプーチンがロシア正教の信者でも、モスクワの路上で『キリスト教のコミュニティーを建設しよう』と訴えたら、今のこの国の法律では逮捕されかねない」



集会所が閉鎖されたため、エホバの証人の信者はソ連時代のように個人宅でひそかに集会を行っている。モスクワ北部の小さなアパートで最近行われた集会には20人余りの男女が集まり、リビングに入りきれない人がキッチンまであふれた。信者たちは聖書について語り合い、祈り、近所に聞こえないよう声を潜めて賛美歌を歌った。彼らの多くは、ソ連崩壊で宗教が解禁された90年代からの信者だという。

「自分たちの信仰が禁止されて、私たちは傷つき、悲しんでいる」と、このアパートに住む年配の信者エレーナは言う。「でも、恐れてはいない。信仰があれば何も恐れることはない」

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[2018.7.17号掲載]
マーク・ベネッツ


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