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トランプ、ロシア疑惑「捜査終了」要求でついに墓穴?──司法妨害

ニューズウィーク日本版 / 2018年8月2日 13時45分

元選対本部長の公判開始が影響か

モスは、大統領の権限についてそのようなチェックを伴う「明確な前例はない」と指摘。「仮に下院で弾劾条項が可決されて上院に送られることがあれば」、トランプがツイートやその他の方法で司法妨害をした可能性についてのいかなる議論も結局のところは「政治的思惑が絡むもの」になると語った。

ロシア疑惑をめぐっては7月31日から、2016年の大統領選でトランプ陣営の選対本部長を務めたポール・マナフォートの公判が始まっている。15カ月前に始まった一連の捜査にまつわる初の裁判だ。モスはこの裁判をはじめ、トランプの元個人弁護士マイケル・コーエンが刑事捜査の対象になっていることや、大統領の一族が経営するトランプ・オーガニゼーションのアレン・ワイセルバーグ最高財務責任者に対して7月末に召喚状が出されたことも、全て「トランプの心に重くのしかかっている」と示唆した。

「ムラー特別検察官(およびコーエンに対する捜査などを行っている連邦検察官たち)は、実際に何があったのか(あるいはなかったのか)についての真実に近づきつつある」とモスは語った。



だが元連邦検察官のレナート・マリオッティは、セッションズに言及した今回のツイートは、トランプが司法妨害を試みたとムラーが判断する材料の一つになるだろうという見解を示した。

「トランプやその友人に対する捜査の中止を司法長官に指示するこのようなツイートは、ムラーがトランプの司法妨害を結論づける多くの理由の一つになるだろう」とマリオッティはツイートしている。

マリオッティはまた別のツイートで、トランプは実際、選挙に勝利するためにロシアと共謀することは違法だと認めていると指摘した。1日にも、ロシアと結託したのは自分の陣営ではなくヒラリー・クリントン陣営だと主張している。

「トランプは、対立候補を貶めるためにロシアと共謀することは犯罪だと認めているようだ。私がムラーなら、このツイートを保存しておく」

トランプの現在の顧問弁護士の一人であるルディ・ジュリアーニは、トランプはセッションズに対してムラーの解任や捜査の中止を「明確に指示した」訳ではないとしている。

「大統領がツイートで述べているのは個人的な意見だということは、十分に認識されていると思う」と、ジュリアーニは1日付のワシントン・ポスト紙に語った。「大統領は慎重に『~すべき』という言葉を使っている(『しなければならない』とは言っていない)」

(翻訳:森美歩)


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