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バーチャル世界で死後も永遠に生きる

ニューズウィーク日本版 / 2018年8月3日 19時0分

アメリカ人は「死について語ることを嫌う傾向がある」と、同社のオーナー、デービッド・クワイリングは言う。自分の死後のためのウェブサイトを作成する機会を用意することで、人々が死を受け入れる手助けができればうれしいと、同社は考えている。



オーストリアのオンライン葬儀会社アスペトスは、コミュニティーの力で遺族を慰めようとする。共同創業者のイェルク・バウワーは母親の葬儀を終えた後、悲しみを癒やすのに役立つものをオンライン上で探したが、「ほとんど何も見つからなかった」と言う。そうしたニーズに応えるために06年にアスペトスを設立した。

同社が提供する故人用ウェブページは誰でも閲覧できるようになっているので、悲しみの気持ちが多くの人に共有される。「国内のどこかで子供が亡くなれば、全く別の地域の人がお悔やみのコメントを書き込む」と、バウアーは言う。

しかし、こうしたサービスが実物の墓石に取って代わる日は当分来ないと、バウアーは考えている。「そこに死者が眠っているという物理的な場所を欲する気持ちはなくならない」

「ほとんどの人にとって最も大切なのは、忘れられることへの恐怖だ」と、エターニ・ミーのウルサクは指摘する。その点では墓石の時代も、バーチャル・アバターの時代も人が求めるものは変わらないのだろう。

<本誌2018年7月24日号掲載>

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カイル・チャイカ


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