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18歳人口激減時代に、生き残れる大学の条件とは

ニューズウィーク日本版 / 2018年8月15日 13時0分



より長期にわたって追跡すれば、延滞率はもっと高いものと推測される。奨学金という借金を負い、卒業後それが返せなくて人生が破綻する。そのような状態に若者を追い込んでいるとしたら、存在意義が問われる。世間の目が厳しくなるのも致し方ないだろう。

難度の低い私大が淘汰されるだろうことは、<表1>の単純なシミュレーションからも明らかだが、これは18歳人口の変化だけを根拠にした予測だ。大学の顧客は若者だけではなく、学び直しを欲する社会人や、今後増加する外国人が高等教育を受ける場として機能してもいいはず。

キャンパスに多様な学生が溢れかえるのが、未来形の大学の姿。その変化に対応できず、やせ細る18歳人口を奪い合うことに躍起になる大学は淘汰されるしかない。

<資料:国立社会保障・人口問題研究所『日本の将来推計人口』(2017年推計)、
    文科省『学校基本調査』、
    日本学生支援機構「学校毎の貸与及び返還に関する情報」>


舞田敏彦(教育社会学者)


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