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ベネズエラで止まらない危機の連鎖──首都カラカスの断水で病院の手術ができない

ニューズウィーク日本版 / 2018年8月16日 15時40分

食料確保も困難な状況で、ベネズエラからコロンビアなど周辺国に脱出する難民は増加の一途をたどる。国連によると、ベネズエラ難民はすでに230万人に上り、引き続き1日に5000人前後が国境を越えていると見られている。



軍と警察内部にも反政府勢力

マドゥロが失政を認めず、独裁体制を強化しているため、難民の流出には歯止めがかからない。8月4日には、カラカスで演説中にマドゥロの近くで2機のドローン(無人機)が爆発する暗殺未遂事件が起きた。マドゥロはアメリカとコロンビアの支援を受けた一派の仕業だと主張し、事件に関与した疑いで軍高官や野党議員を含む14人を逮捕したが、暗殺未遂はマドゥロ政権による自作自演の可能性もあると、米政府高官は指摘している。

今回の事件では「Tシャツの兵士」を名乗るグループが犯行声明を出したが、その実態についてはほとんど知られていない。軍と警察内部にも反政府勢力がいると見られ、2017年6月末には警察のヘリコプターがカラカスにある最高裁判所と内務省を攻撃する事件も起きている。

(翻訳:伊藤和子)

デービッド・ブレナン


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