1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

中国、不正ワクチン事件の核心は「医療改革の失敗」

ニューズウィーク日本版 / 2018年8月21日 13時0分

おまけに文化大革命によりモラルを失った大衆も官僚も「向銭看(銭に向かって進め)!」と私利私欲に走り、腐敗にまみれている。

これが中国の最大の盲点だ。「権力闘争」ばかりを囃し立てて喜んでいると、中国が抱える最大の弱点が見えなくなる。

問題があまりに大きすぎるので、少ない文字数で全てを説明するのは困難だ。

少なくとも、今般の不正ワクチン事件の背景には「医療の市場化」があり、それが社会主義国家の根幹を揺るがす問題であるということが、いくらかでも説明できていれば幸いである。


[執筆者]遠藤 誉
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。著書に『習近平vs.トランプ 世界を制するのは誰か』(飛鳥新社)『毛沢東 日本軍と共謀した男』(中文版も)『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』など多数。


※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。

≪この筆者の記事一覧はこちら≫


遠藤誉(東京福祉大学国際交流センター長)


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください