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トランプ、元側近の爆弾証言で「任期中に弾劾」のオッズが急上昇

ニューズウィーク日本版 / 2018年8月22日 20時0分

トランプはその夜、ウェストバージニア州チャールストンで選挙集会を開いたが、コーエンやマナフォートの件には触れなかった。ただしいつものように、ロシア疑惑に関する捜査を「魔女狩りだ」と非難するのは忘れなかった。集まった聴衆からは、「あいつを収監しろ」の大合唱が怒った。2016年大統領選挙で対立候補のヒラリー・クリントンを攻撃した時の言葉だが、今回はトランプに対する皮肉にも聞こえた。



現職の大統領が連邦法に定める犯罪に関わったと指摘されたにもかかわらず、連邦議会が実効性のある行動に出るかどうかは、今のところまったく不透明だ。21日の動きに関しても、共和党側からはほとんどコメントがない。民主党の有力議員も、おそらくは11月に行われる中間選挙への影響を懸念してか、即座に弾劾手続きを開始する気配はない。

リチャード・ブルメンソール上院議員(民主党)はCNNの取材に対し、弾劾手続きに関しては、引き続きロバート・ムラー特別検察官の捜査内容を見守りたいとの姿勢を示した。トランプに対してはこれまでに連邦下院で2回、弾劾決議案が提出され投票に至っているが、民主党の有力議員はこれを支持せず、同党のナンシー・ペロシ下院院内総務も、弾劾提案をやめるよう働きかけた経緯がある。

しかし、賭け事の愛好家の間では、今度のことで情勢が変わるかもしれないとの見方が広がっている。さらに今後、11月の中間選挙で民主党が多数派となれば、事態が大きく動く可能性はある。

(翻訳:ガリレオ)


ジェイソン・ルミエール


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