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大型ハリケーンを前に動物が避難 フラミンゴは優雅にゴルフカートで

ニューズウィーク日本版 / 2018年9月14日 16時30分

「必需品の注文をして、備品を避難所に移すことから始めた」と、彼は説明した。「現場に燃料の備蓄があることを確かめた。魚や動物の餌の注文も一気に増やした」

動物園は予備の餌を保存するため、冷蔵庫が使える18輪のトレーラー2台を用意。ペンギンに適した気温を維持し、魚の水槽に酸素を供給したり浄化したりするために、発電機一式も注文した。暴風雨による倒木を素早く取り除くために油圧ショベルもレンタルした。



動物園の大半の職員は、ハリケーン上陸中は危険な道路状況での運転を避けるため、自宅待機を命じられた。「飼育係は献身的だ。自宅待機を命じなければ、動物を救うため何が何でも現場に駆け付けるような人ばかりだ」と、デービスは言った。今週末は10~12人の飼育係が園内の仮眠所に寝泊まりし、動物たちの様子を見守ると言う。

またデービスは、米動物園水族館協会のネットワークを通じ、同地域にある他の動物園の様子も監視している。もし近隣の動物園がハリケーンの被害に対処できなくなれば、一部の動物を一時的に引き取る用意があると言う。彼は2017年9月に米フロリダ州に超大型ハリケーン「イルマ」が上陸した際、それを実行した。

「われわれはハリケーン対策で大きく進歩した。今は他の動物園にいる動物の安全にも注意を払っている」と、彼は言う。心配なのは、ハリケーンへの備えが不十分なうえ、ネットワークに所属していない動物園があることだ。「そこにいる動物たちが心配だ。どうやって避難するのかも分からない」と、彼は言った。「とにかく無事でいてほしい」


ペットの犬を預かって一時避難させる愛護団体

(翻訳:河原里香)




ニコール・グッドカインド


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