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米利上げは2021年まで続く?ローン返済を通じて家計を直撃

ニューズウィーク日本版 / 2018年9月27日 15時30分

「FRBは(景気拡大に)追いつかなければならない」と、ゴールドマン・サックスの主任エコノミスト、ジャン・ハツィウスはニューヨーク・タイムズに語った。

景気の過熱を防ぐために、さらに利上げを続ける必要があるということだ。しかし上げ幅や引き上げのタイミングについてはさまざまな見方がある。ドナルド・トランプ米大統領は、米経済が長年の低成長をようやく脱したとはいえ、利上げを押し進めれば景気の腰を折るとして利上げに反対していた。パウエル議長が政権の意向と距離を置いて利上げを断行したことで、トランプは不快感をあらわにし、住宅ローン金利や企業の資金調達コストが上がり、「景気は悪くなる」とも語った。



利払い負担が家計を直撃

ダラス連邦準備銀行のロバート・カプラン総裁は前回の引き上げ時にCNBCに、FRBは中立的な水準まで利上げを続けるとの見通しを語った。カプランのみるところ、中立的水準とは2.5〜2.75%だ。

「2%半ばまで上げたら、そこから先は非常に難しくなる。(景気動向を)見極めつつ、慎重の上にも慎重な判断が求められる」

「マグニファイマネー」によると、政策金利の誘導目標が0.25%ポイント上がれば、20万ドルの住宅ローンの月々の支払いは84〜112ドル増える。

自動車ローンの金利や銀行の短期ローン金利も上がる。預金金利も上がるが、最近の調査によるとアメリカ人の貯蓄率は下降線をたどる一方で恩恵は減っている。

「金利の風向きは貯蓄をしている人には優しく、借金がある人に厳しい」と、個人向け金融情報サイト「バンクレート・ドットコム」の主任エコノミスト、グレッグ・マクブライドは公共ラジオNPRに語った。「シーソーの正しい側に乗れるよう、できる限りの対策をとることだ」

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デービッド・マギー


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