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最高裁判事候補カバノーを擁護した共和党を女性有権者は許さない

ニューズウィーク日本版 / 2018年10月1日 18時0分

<性的暴行を告発した女性の証言と、性的暴行の容疑者である最高裁判事候補が議会証言を行った後、アメリカはますます熱く、分断している>

米共和党幹部の多くは、性的暴行疑惑が次々に浮上している米連邦最高裁判所判事候補ブレット・カバノーを擁護し、指名承認する構えを崩していない。こうした態度は、11月の中間選挙で有権者、特に女性有権者から猛反発を受けるだろう、とアナリストたちは警告する。

「ここまで感情的な問題になっているのに、共和党議員はほとんどが、カバノーの指名を承認すると公に繰り返してきた。もう後戻りはできない」と、米シラキュース大学マックスウェル行政大学院のグラント・リーハー教授(政治学)は米政治専門誌、ザ・ヒルに語った。

"We believe survivors!": Demonstrators protest against Supreme Court nominee Brett Kavanaugh in the Hart Senate Office Building, specifically calling on Sen. Susan Collins to oppose his confirmation. https://t.co/tAefrBgUys #KavanaughHearings pic.twitter.com/bgNw4f4v9B— ABC News (@ABC) 2018年9月27日

手の平に「私は(性的暴行の)生き残りを信じる」というスローガンを書いてカバノーの指名承認に抗議する女性たち


カバノーの性的暴行を受けたと告発したカリフォルニア州の大学教授、クリスティーン・ブレイジー・フォードとカバノー本人が上院司法委員会の公聴会で証言した9月27日の翌日、2人の証言がまったく食い違ったにも関わらず、委員会は性急に採決をとり指名を承認した。

だが、共和党委員の1人が立ち上がり、本会議での採決前にFBIが調査を行うべきだと要求。カバノーを最高裁判事に指名したドナルド・トランプ大統領も譲歩してFBIに捜査を命じ、共和党も、承認採決を1週間延期することで合意した。だがそれで有権者の怒りが収まるとは思えない、とリーハーは言う。

「女性たちは昨日の公聴会での出来事を忘れない。明日になっても、11月になっても忘れない」と、リベラル派の米市民団体「ムーブオン(MoveOn)」のシニアアドバイザー兼広報担当のカリーン・ジョン・ピエールは9月28日、「ザ・ヒル」に語った。

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