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中国の社会信用システム、「マナーの悪い飼い主は犬を没収」の恐怖

ニューズウィーク日本版 / 2018年11月1日 16時10分



低スコアなら「二級市民」扱い

この採点制度、中国政府はペットだけでなく国民生活の隅々に浸透させようとしており、国内外から激しい批判を浴びている。

中国政府が市民の行動を監視し、評価して、それらのデータを一元管理する構想を発表したのは2014年。評価が高い人は報酬を受け、低い人は罰せられる。特にスコアが高いエリートはさまざまな特典を享受でき、低スコアの人はローンを組めない、公共交通機関を利用できないなど、事実上の「二級市民」扱いになる。当局は2020年までに14億人の国民全員をこのシステムに組み込む計画だ。

システム構築の目的は、人々が信頼で結ばれた調和のとれた社会を築くこと、と説明されているが、ビッグブラザーの監視システムを地で行くような制度は、独裁支配の強化に役立つだけだとの声も聞かれる。言うまでもなくネット上の書き込みも監視の対象になり、当局が「好ましくない」コメントと判断すれば、投稿者はスコアを減らされる。

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ジェイソン・レモン


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