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サウジ、トランプに逆らう石油減産で対米関係悪化

ニューズウィーク日本版 / 2018年11月14日 17時40分

だが現在、原油価格は大幅に下落し、イランも依然として主要市場への輸出が可能な状態であることから、サウジとしては過剰生産を続ける必要はほとんどないと考えている。



ファリハは減産の規模については触れなかったが、OPEC関係者が日量100万バレルの減産が適当と示唆する分析を検討していることを明かした。ただし、OPECは「世界経済を減速させるつもりはない」と、付け加えた。

サウジアラビアがトランプの願いをあからさまに無視したのは、米国在住のサウジアラビア人記者ジャマル・カショギの殺害をめぐってアメリカとサウジ王室との間で緊張が高まっている時期であることも関係している。

カショギは10月にイスタンブールのサウジ領事館に入った後、殺害され、遺体は処理されたといわれている。

トランプは、サウジがアメリカ製武器の得意先であることなど両国の経済関係を重視して、サウジに対して厳しい姿勢をとることに消極的にみえた。だが先週になって、懲罰的な制裁措置をとる可能性に言及した。事件の詳細が明らかになるにつれ、民主・共和両党の議員も、事件との関与を否定するサウジアラビアを激しく非難している。

(翻訳:栗原紀子)


ジェーソン・レモン


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