中国のスパイ技術はハイテクだけじゃない
ニューズウィーク日本版 / 2018年11月17日 14時20分
こうした買収工作はいまだに中国のスパイ活動に不可欠な要素だが、ハッキングが激しさを増していることも事実だ。情報セキュリティー会社クラウドストライクによれば、18年前半に同社が追跡した国の中で最も頻繁にハッキングを行っていたのが中国。バイオテクノロジー、防衛、製薬、運輸など幅広い分野の企業が標的だった。
デジタル技術の発達でスパイ活動は飛躍的に容易になっていると、専門家は指摘する。
「(20世紀に英諜報員でソ連の二重スパイだった)キム・フィルビーは機密ファイルをブリーフケースに入れて、英情報機関からこっそり持ち出していた」と、コモド・サイバーセキュリティーのフィリップ・ハラムベーカーは言う。「約1GBのデータを紙に印刷するとトラック1台分。今ではUSBメモリーにトラック250台分のデータが入る。家庭用インターネットでも、トラック1台分のデータが8秒で送受信できる」
<本誌2018年11月20日号掲載>
※11月20日号(11月13日売り)は「ここまで来た AI医療」特集。長い待ち時間や誤診、莫大なコストといった、病院や診療に付きまとう問題を飛躍的に解消する「切り札」として人工知能に注目が集まっている。患者を救い、医療費は激減。医療の未来はもうここまで来ている。
イライアス・グロル
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
現代の国家の安全を守るカギ...「海洋インフラ」の重要性と、勝利に不可欠な「非キネティック能力」とは
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月27日 16時51分
-
ロシアのサイバー攻撃グループ、米国の水道事業侵害の犯行声明
ITmedia NEWS / 2024年4月18日 10時20分
-
欧州委のべスタエアー執行副委員長、中国製風力タービン調査を発表(EU、中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月15日 0時45分
-
スパイの元米大使に禁錮15年 キューバのため40年活動、判決
共同通信 / 2024年4月13日 23時22分
-
TSMCが日本の補助金よりも欲した"2つの取引先" 台湾企業の失敗からラピダスが学ぶべきこと
東洋経済オンライン / 2024年4月11日 7時0分
ランキング
-
1ロシア、凍結資産の接収に警告 「欧米経済は終わりだ」
共同通信 / 2024年4月29日 16時4分
-
2ウクライナ「数カ月劣勢」=NATO総長、西側の支援遅れに懸念
時事通信 / 2024年4月29日 22時52分
-
3イスラエル、エジプトに代表団派遣へ=ガザ休戦で交渉本格化
時事通信 / 2024年4月30日 8時10分
-
4ガザ病院職員がICC検察官に証言、戦争犯罪の疑いで捜査
ロイター / 2024年4月30日 10時11分
-
5妨害電波で「フィンエアー」が一部運休 ロシア関与の指摘も
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月30日 11時34分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください