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自殺者を追い詰める「心の因子」を、AIアルゴリズムが洗い出す

ニューズウィーク日本版 / 2018年11月29日 17時0分



これまでもフェイスブックは、プライバシー関連法が厳しいEU以外の地域では、AIを使って問題のあるコンテンツを抽出する実験を行ってきた。そのノウハウを自殺予防にも生かそうというわけだ。

実際にどの程度効果があるかはまだ未知数だが、世界で22億人を超える利用者を抱える同社がこうした取り組みを行う意義は大きい。AIはあくまで身元も病歴も分からない膨大な利用者の中から危険性が高い恐れのある人を洗い出すフィルター的な役割を担い、そこから専門家が対応の必要性や緊急度を判断するという形は、現時点では妥当と言えるだろう。

いずれはこうした取り組みで蓄積したデータやノウハウをも吸収し、AIが自殺予測のプロになる日も遠くないかもしれない。

<本誌2018年11月20日号掲載>



※11月20日号(11月13日売り)は「ここまで来た AI医療」特集。長い待ち時間や誤診、莫大なコストといった、病院や診療に付きまとう問題を飛躍的に解消する「切り札」として人工知能に注目が集まっている。患者を救い、医療費は激減。医療の未来はもうここまで来ている。


マシュー・ハットソン、佐伯直美(本誌記者)


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