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【血みどろの王家】サウジ皇太子側近は、女性活動家の拷問も担当していた?

ニューズウィーク日本版 / 2018年12月10日 17時30分

カショギは死の直前、本誌の取材に対し、カハタニは皇太子の数少ない政治顧問の1人で、「凶暴」で「人々から恐れられている」と述べていた。カハタニは領事館内でカショギを襲うよう、皇太子の警護担当者に命じたと言われている。



カショギ殺害に皇太子が関与したことを示す証拠が次々と積み上がり、アメリカ国内からも相応の対応を求める圧力が高まっている中、ホワイトハウスはサウジアラビアの肩を持ち続けている。武器売却契約や産油国としての影響力の他、サウジアラビアがイランとの対抗上、欠かせない存在であることも理由だという。

だがドナルド・トランプ大統領や政権幹部の意に逆らう形で、超党派の上院議員がイエメンにおけるサウジアラビアへの軍事支援をカットするという踏み込んだ決議案を提出している。

サウジアラビアとは深い関係にあるトランプ大統領とその娘婿のジャレッド・クシュナーは、カショギ殺害の身の毛もよだつ詳細や他の残酷な犯罪の数々が明らかになった今もサウジアラビアをかばい続けている。トランプはその理由の1つとしてサウジアラビアの「カネ」を挙げている。

(翻訳:村井裕美)


トム・オコナー


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