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【アメリカ株】FRBの強気に市場落胆、正しいのはどちらか?

ニューズウィーク日本版 / 2018年12月20日 16時30分

しかし内心はFRBもかなり苦しい決断だったろうと、ノーベル賞経済学者のポール・クルーグマンはCNNに語った。「(トランプの言う通り)今は利上げをすべきではないという根拠も十分あった」が、かといって利上げを見送れば、「トランプに負けたように見える」



19日の米株式市場の急落を受け、小売や銀行、航空株にいたるまで幅広い銘柄に売りが波及した。米CNBCによれば、米航空大手ボーイングは前日比2.5%安、米鉄鋼大手USスチールは6%安、米銀行大手シティグループとウェルズ・ファーゴも1.5%以上下落した。クリスマスまで1週間を切る中、ターゲット、アマゾン、ノードストローム、ニューウェル・ブランズなどの株価も軒並み3%超下落した。

「FRBは現在も、さまざまな数値に基づき米経済は底堅いと判断しており、2019年に2回の利上げが可能とみている」と、米保険会社プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ・マーケット・ストラテジスト、クインシー・クロスビーはCNBCに語った。「市場に今必要なのは、FRBが米経済の底堅さを裏付ける正確で力強い経済データの数々を証拠として示すことだ」

自己責任もある

米物流大手フェデックスのフレデリック・スミスCEOは、「悪い政治的選択」をしてきた市場にも責任はあると言う。

「トランプのバラマキ減税や、イギリスのEU離脱、ドイツの難民危機や中国との貿易戦争などについて、ことごとく間違った判断を続けてきた。それらすべてがマクロ経済を停滞させた」

(翻訳:河原里香)


スコット・マクドナルド


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