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【就活最前線】採用・不採用は人工知能が決める

ニューズウィーク日本版 / 2019年1月10日 14時30分

AIを駆使すれば、企業側は応募者を選択する基準を設定することができる。候補者探しの段階で多様な背景とそれに基づく多様な問題解決のやり方を提供できる人々を重視するという基準設定も可能だ。そのうえで、AIは雇用主の優先度に基づいて提案を行う。

AIシステムを標準装備に

否定的な報告はあるものの、多くの企業が人材採用AIの活用の範囲を広げている。こうした企業は従来の採用モデルが破綻したことに気付いている。従来と同じプロセスで候補者を選び続けるだけでは、最適な人材確保はむずかしい。人材採用部門が時代に追いつくための突破口となる可能性が最も高いのは、AIの技術だ。

AIシステムはまだ自律的に採用を決定できるほどではないかもしれないが、採用プロセスの迅速化、効率化という点では急速に進歩している。募集職種との適合度に基づいてアルゴリズムが割り出す採用候補者のランキングは、人間による書類審査よりも公平で、時間もかからない。

今後も開発が続くAI技術は、本質的に公正なものではなくてはならない。多様性と平等に焦点を合わせたシステムであれば、職場のためになる人材発掘に役立つことはまちがいない。

(翻訳:栗原紀子)



※2019年1月15日号(1月8日発売)は「世界経済2019:2つの危機」特集。「米中対立」「欧州問題」という2大リスクの深刻度は? 「独り勝ち」アメリカの株価乱降下が意味するものは? 急激な潮目の変化で不安感が広がる世界経済を多角的に分析する。

ベン・チャットフィールド(人材採用ベンチャーTempoの共同設立者兼CEO)


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