金正恩4度目の訪中は、トランプへの牽制が目的か
ニューズウィーク日本版 / 2019年1月17日 11時15分
北朝鮮の対外貿易はかなりの部分が中国経由であり、中国がその気になればアメリカの「最大限の圧力」戦略を容易に無効化できる――それを考えれば金の訪中は驚きではないと、カジアニスは付け加えた。「金が新年の辞で言及した『新しい道』は、暗に中国への接近を意味する脅しだった可能性も十分にある。アメリカも少なからず心配になるはずだ」
だが、ポンペオ米国務長官は7日のテレビ番組のインタビューでこの見方を否定。米中貿易戦争と北朝鮮の非核化は関連しないと言った。「中国はアメリカに対し、両者は別々の問題だという明快な立場を示してきた。そのことは彼らの行動からも明らかだ」
中国は朝鮮半島の非核化を目指すアメリカの良きパートナーだと、ポンペオは称賛した。「北朝鮮の核開発能力が世界に与えるリスクを軽減するための取り組みにおいて、実際に中国は良きパートナーであり、今後もそう期待している」
<本誌2019年01月22日号掲載>
※2019年1月22日号(1月15日発売)は「2大レポート:遺伝子最前線」特集。クリスパーによる遺伝子編集はどこまで進んでいるのか、医学を変えるアフリカのゲノム解析とは何か。ほかにも、中国「デザイナーベビー」問題から、クリスパー開発者独占インタビュー、人間の身体能力や自閉症治療などゲノム研究の最新7事例まで――。病気を治し、超人を生む「神の技術」の最前線をレポートする。
スディプト・マイティ
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