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台湾のビキニ・ハイカー、山で凍死

ニューズウィーク日本版 / 2019年1月22日 16時26分

<ウーは救助を求めていたが、軍用ヘリも引き返すほどの悪天候だった>

ビキニ姿で山頂に立つ自撮り写真をインターネットに投稿して有名になったハイカーが、台湾で山登りの最中に凍死した。

「ビキニ・ハイカー」として知られるジジ・ウー(36歳)は、台湾の南投県にあるマボラス山近くで、およそ20メートルの峡谷の下で死亡しているのを救助隊に発見された。

台湾の英字紙タイワン・ニュースによると、ウーは1月19日、滑落して怪我を負ったあと、衛星電話を使って救助を求めた。空中勤務総隊は、軍用ヘリのブラックホークを3度にわたって派遣したが、悪天候のためにウーを発見できなかった。

遺体が発見されたのは、徒歩による捜索が再開されたあと。ウーが持っていた遭難用ビーコンのそばで、南投県消防局の隊員に発見された。

ウーの死因は低体温症(凍死)とみられている。怪我で身動きが取れないのに、気温が1度くらいまで急降下したせいだ。

始めたきっかけは罰ゲーム

ウーは、台湾国内にある高い山々に登り、その山頂でビキニ姿になって自撮りした写真をインターネットで共有し、多くのファンを獲得してきた。

投稿を始めたきっかけは、友人との賭けに負け、罰ゲームとして山頂でビキニ姿になったこと、とウーは述べていた。ニュースチャンネル「フォーカス台湾」の報道によれば、ウーは4年間に100回ほど山に登り、少なくとも97種類のビキニを着たと話していたという。





ウーはこの後も、南華山から卓社山まで25日間の単独登山に挑戦するつもりだった。12月24日にフェイスブックに書いていた。2018年は、1年のうち127日間を山に登って過ごしたと述べていたと、蘋果日報は報じた。

ひどい切り傷と打撲を負った脚の写真をフェイスブックに投稿し、山で滑落したときのケガだと話していたこともあった。

ウーの訃報を受けて、ソーシャルメディアのユーザーたちは、彼女のフェイスブック・ページに追悼メッセージを寄せている。

「安らかにお眠りください。そちらの世界でも山登りをして、あなたらしく幸せでありますように」と、ウルム・リアンというユーザーは投稿している。

「美しい景色を見せたいというあなたの勇気に感謝します」というメッセージも寄せられた。リン・リッチというユーザーからだ。

(翻訳:ガリレオ)


イワン・パーマー

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