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日産・ルノー・三菱連合が、「自動運転車開発」提携でグーグルにのみ込まれる? - 冷泉彰彦 プリンストン発 日本/アメリカ 新時代

ニューズウィーク日本版 / 2019年2月7日 15時0分



4点目として、私が一番心配しているのは、「グーグルというシリコンバレー勢力の主導」による巨大自動車産業グループができてしまう可能性です。何が問題かというと、自動運転化に対して「前のめり」になってしまう懸念を感じるからです。

グーグルの自動運転プロジェクトはその初期から「自動運転による死亡事故率が、人間の運転による死亡事故率を下回ることが証明できれば、実用化を進めるべき」という主張を掲げてきました。一見すると正論に聞こえます。ですが、人命を扱う自動運転というのは、同時に社会全体による安心感や信頼感が得られなくては前進は不可能です。そのような数字上のメリットだけで暴走したのでは国際社会の理解は得られないと思います。

その意味で、一つの巨大自動車産業グループが、シリコンバレー勢力に主導される形で業界再編にのみ込まれるというシナリオには、どうしても懸念を感じざるを得ないのです。現時点では、まだ正式な発表がされたわけでもありませんが、注目するべき動きです。

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