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話題作『ローマ』が映し出す、矛盾だらけのメキシコ

ニューズウィーク日本版 / 2019年2月8日 19時10分



これに対してプロデューサーのロドリゲスは、「(キュアロンには)自分の記憶を描く以外の意図はなかった」と強調する。「(口数の少ない家政婦は)キュアロンが記憶する彼女だ。そして記憶が事実とは限らないことを彼は否定するつもりはない」

アパリシオも、『ローマ』には好意的な意見と批判的な意見の両方があることを認める。「でも、少なくともこれによって、多様性を表現する重要性が語られるようになった」

クレオは71年に起きた学生虐殺事件を目撃する CARLOS SOMONTE/NETFLIX

クレオの役作りに協力したキュアロン家の元家政婦リボ・ロドリゲスは、『ローマ』の仕上がりに大いに満足しているようだ。プロデューサーのロドリゲスは、ニューヨーク・フィルム・フェスティバルで、リボと一緒に『ローマ』を見たという。

「リボは大泣きしていた。(キュアロンが)レッドカーペットを歩くときは、『私のベイビー、本当に立派になって!』と言っていた。彼女にとってはいつまでも可愛い子供なのだ」

<本誌2019年02年12日号掲載>



※2019年2月12日号(2月5日発売)は「袋小路の英国:EU離脱3つのシナリオ」特集。なぜもめている? 結局どうなる? 分かりにくさばかりが増すブレグジットを超解説。暗雲漂うブレグジットの3つのシナリオとは? 焦点となっている「バックストップ」とは何か。交渉の行く末はどうなるのか。


ロバート・バレンシア、アンナ・メンタ


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