中距離核(INF)全廃条約破棄、トランプの本当の狙いは中国の抑止か
ニューズウィーク日本版 / 2019年2月9日 16時40分
アメリカが同条約の制約から解放されれば、中国の中距離ミサイル増強に対抗できるようになる。有力な選択肢の1つは、移動式または地上発射式の弾道ミサイルを太平洋の島に配備することだと、専門家は指摘する。
かつて国務省で軍備管理を担当していたカーネギー国際平和財団のプラナイ・バディは、配備を受け入れるアジアの同盟国は容易に見つからないだろうと語る。「中国の内陸部を攻撃可能なアメリカのミサイルを受け入れれば、この地域全体がひどく不安定化しかねない」
それに米軍は既にミサイルを発射可能な航空機や艦船、潜水艦をこの地域に配備している。
それでも大西洋評議会のクレイニグは言う。「大歓迎で『うちに来てくれ』と言う同盟国はないが、アジアの軍事戦略上、重要だと思うのであれば、ミサイル配備のために同盟国と協力する可能性はある」
From Foreign Policy Magazine
※2019年2月12日号(2月5日発売)は「袋小路の英国:EU離脱3つのシナリオ」特集。なぜもめている? 結局どうなる? 分かりにくさばかりが増すブレグジットを超解説。暗雲漂うブレグジットの3つのシナリオとは? 焦点となっている「バックストップ」とは何か。交渉の行く末はどうなるのか。
ロビー・グレイマー、ララ・セリグマン
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
「日米同盟はまったく予期せぬ事態に陥る可能性」元側近、ジョン・ボルトンが「もしトラ」を語った
文春オンライン / 2024年6月14日 6時0分
-
ロシア対岸でNATO演習=スウェーデン「信頼できる同盟国に」
時事通信 / 2024年6月13日 16時25分
-
米NSC幹部「戦略核兵器の配備拡大を余儀なくされる局面も」数年内、中露朝を抑止
産経ニュース / 2024年6月8日 17時9分
-
米高官 中朝露の核の脅威拡大で「数年内に戦略核の増強も」可能性示唆で牽制
産経ニュース / 2024年6月8日 13時51分
-
米、数年中に戦略核兵器配備拡大の可能性も=政権高官
ロイター / 2024年6月8日 5時45分
ランキング
-
1プーチン氏が列挙した「和平交渉開始の条件」は事実上の降伏要求、ウクライナ・米欧が反発
読売新聞 / 2024年6月15日 21時1分
-
2G7首脳声明、ガザ「即時停戦」求める…戦闘続けるイスラエルとハマスに受け入れの見込み低く
読売新聞 / 2024年6月15日 19時8分
-
3動員強化のウクライナ、男性41人の密出国阻止
AFPBB News / 2024年6月15日 14時42分
-
4北朝鮮が軍事境界線に壁 南北「敵対国家」論を物理的に誇示か
産経ニュース / 2024年6月15日 16時12分
-
5ウクライナ「平和サミット」開幕…原子力施設の安全、食料安保など議論へ
読売新聞 / 2024年6月15日 23時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください