あのP&Gですら、生き延びるためにグーグルの力を借りた

未来指向の企業はすでに実践を始めている。IBMやトヨタ、GE（ゼネラル・エレクトリック）、大手銀行ウェルズ・ファーゴ、ジーンズを生んだリーバイ・ストラウス、通信機器大手のモトローラ・ソリューションズ、小売り大手のターゲットなどの取り組みの実例を、本書で知ることができる。



しかしながら、当然全てのパートナーシップが実を結ぶとは限らない。本書には「最初は相思相愛で始まり、最後は泥沼の離婚裁判で終わった」というGEの例も紹介されている。

では、成功と失敗を分けるものは何なのか。新興企業と手を組みたい既存企業にとって最も重要な点は何か。会社の若返りに成功した企業は、具体的に何を行い、何を行わなかったのか。新しい成長の道筋を見出し、社内のイノベーション能力を解き放ちたいと願う経営者は、ぜひ一読を。


『会社は何度でも甦る――
　ビジネス・エコシステムを循環させた大企業たち』
　ジム・ステンゲル＆トム・ポスト 著
　池村千秋 訳
　CCCメディアハウス




ニューズウィーク日本版ウェブ編集部