家畜のブタが人食いブタに豹変──ロシア
ニューズウィーク日本版 / 2019年2月19日 17時49分
<自分の家畜に餌をやっていたのに、なぜ食べられてしまったのか>
ロシアで、女性が生きたままブタに食べられた。
家畜のブタに餌やりをしている最中、発作を起こして倒れたのが命取りになった。ブタは女性の身体を食べ出し、顔と肩と耳は完全になくなっていた。女性は、56歳だった。
妻がいないことに気づいた夫がブタの間に分け入り、遺体を見つけた。失血死とみられた。全身に噛み傷が残っていた。
何が起こったのか、警察が捜査中だと英BBCは伝えた。
豪News.comによると、夫妻が住むウドムルト共和国当局の報道官は、「なぜこんなことになったのか当時の状況を知るために」検死を行うことになった、と言った。
アメリカでも、2012年に似たような事件があった。オレゴン州の農場主が、ブタに餌をやりに行って食べられたのだ。家族が、囲いの中でテリー・バンス・ガーナー(69)の体の一部を見つけたが、ほとんどはブタに食べられた後だった。
警察は、一頭体重300キロを超えるブタがガーナーを倒して殺し、食べたと推測する。発作で倒れた可能性もあるが、法医学でも解明はできなかった。
ガーナ―の兄マイケルは、ガーナーは動物を飼うのが好きだったと言う。「動物は弟の人生そのものだった。あらゆる鳥を飼っていたし、七面鳥がそこら中を走りまわっていた。みんな弟になついていた」
マイケルによれば、ガーナーは一度、自分を噛んだブタを殺そうとしたことがあったという。「殺すと言っていたので、後でどうしたか聞いたら、やっぱりやめたと言っていた」
バイシュナビ・バイディアナタン
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