疑惑のサウジ原発計画に、トランプ娘婿クシュナーの影
ニューズウィーク日本版 / 2019年2月28日 19時0分
クシュナーは07年に高値で購入したニューヨーク・マンハッタン5番街の高層ビルが不良資産化し苦境に陥っていた。だが昨年8月、ブルックフィールドによるリース契約で危機を脱出。その資金源として湾岸諸国の関与がささやかれている。
今回の議会報告書によれば、トランプ政権はマクマスター前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の懸念を無視して原発計画を進めたという。この計画はトランプ政権が外国の利益のために働いている疑惑を示すものという議員もいる。
下院情報特別委員会委員長のアダム・シフ議員(民主党)は、「トランプと側近が国民をよそに私益に専念しているのではないか懸念している」と声明を発表。側近たちが法的手続きを回避して核の機密技術を供与しようとしているという、政府の法律専門家による再三の警告が無視された、と非難している。
<本誌2019年03月05日号掲載>
※3月5日号(2月26日発売)は「徹底解剖 アマゾン・エフェクト」特集。アマゾン・エフェクト(アマゾン効果)とは、アマゾンが引き起こす市場の混乱と変革のこと。今も広がり続けるその脅威を撤退解剖する。ベゾス経営とは何か。次の「犠牲者」はどこか。この怪物企業の規制は現実的なのか。「サバイバー」企業はどんな戦略を取っているのか。最強企業を分析し、最強企業に学ぶ。
クリスティナ・マザ
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