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72分間の無差別テロをワンカット撮影で見せる『ウトヤ島、7月22日』

ニューズウィーク日本版 / 2019年3月6日 17時10分

「今」であることを確信させたのは、ここ10~15年ほどの欧米の政治状況だ。外国人への憎悪やヘイトスピーチが増え、それがインターネットを飛び出し、政界まで広がっている。「そうした状況を肯定してはならないと伝えるためにも、今すぐ撮らなければと考えた」。ウトヤ島のテロもヘイトスピーチに扇動された人間によるものだった。

ただし、憎悪の言論をまき散らす人間をはじき出すのでなく、対話をしてみることが大事ではないか? ブレイビクのような人間がなぜ生まれるのかを考えることは政府や指導者ではなく、私たち自身の責任ではないか? 『ウトヤ島、7月22日』をそんな議論のきっかけにしてほしいと、ポッペは考えている。

<本誌2019年03月05日号掲載>





※3月5日号(2月26日発売)は「徹底解剖 アマゾン・エフェクト」特集。アマゾン・エフェクト(アマゾン効果)とは、アマゾンが引き起こす市場の混乱と変革のこと。今も広がり続けるその脅威を撤退解剖する。ベゾス経営とは何か。次の「犠牲者」はどこか。この怪物企業の規制は現実的なのか。「サバイバー」企業はどんな戦略を取っているのか。最強企業を分析し、最強企業に学ぶ。


大橋希(本誌記者)


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