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英刑務所、受刑者にコーディング研修、再犯率の低下目指す

ニューズウィーク日本版 / 2019年3月18日 18時30分

前述の10万ポンドの資金は研修そのものの他に、英北東部シェフィールドに雇用拠点を新たに開設することにも使われる。この雇用拠点は、コーディング研修の受講生が出所した後にもサポートやアドバイスを提供したり、さらなる研修を行なったりしていく予定だ。



政府によると、出所後に職を持っている人は持っていない人と比べ再犯率が6〜9パーセントポイント低くなる。そのため政府は2018年、受刑者が出所後すぐに仕事を得られるようなシステムの構築を目指す「教育・雇用戦略」を策定している。

デジタル・クリエイティブ産業担当閣外相のマーゴット・ジェームズ氏は、「前科者がコーディングのスキルを身に付ければ、人生が一変するような仕事に就く手助けになるし、非常にやりがいのあるキャリアの道も開ける」と話す。

刑務所担当閣外相のロリー・スチュワート氏はコード4000について、刑務所での教育と研修は受刑者本人だけでなく、再犯率を下げることで社会にも恩恵を与えると評価している。

政府は将来的に、英国内の刑務所でコーディング・ワークショップを行うネットワークを築いていきたいとしている。



2014年カリフォルニア、サン・クエンティン刑務所の様子 From Prisoners To Programmers-KPIX CBS SF Bay Area




松丸さとみ


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