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トランプにも負けない民主党の新人オカシオコルテスが世界を救う?

ニューズウィーク日本版 / 2019年4月4日 16時28分

「もちろん下院で採択されれば大きな前進だが、決議案を提出した時点で、目標の9割は達成できている。今後は導入すべき技術や具体的な政策について議論を進める必要があるが、この決議案がたたき台になる」



指導部にとっては頭痛のタネ?

下院民主党は3月27日、2017年にトランプが離脱を表明した「パリ協定」への残留を義務付ける法案を提出したが、そこではグリーン・ニューディール決議案には一切触れられなかった。そのため、どうやら指導部はこの決議案をまともに検討する気がないようだ、との見方が強まっている。

下院気候危機対策特別委員会のキャシー・キャストー委員長は、本誌の取材に対しグリーン・ニューディールという言葉を意図的に避けてか、「ニュー・グリーンディール」という名称を持ち出して、以下のように述べた

「特別委員会では、概ねニュー・グリーンディールの精神に基づいた包括的な政策提案をまとめるつもりだ。特にクリーンエネルギーへの転換、気候変動への適応、影響を軽減する措置など、すぐに行動を起こすべき問題を取り上げる。これが最初のステップとなる」

オカシオコルテスは指導部が自分たちのまとめたプランを推進すると確信している。ただし、仮に下院で採択されても、決議案が法的拘束力を持たないことも認めた。

ちなみに4月3日には、大きなハリケーン被害を受けてきた地元フロリダの代表として、共和党のマシュー・ゲイツ下院議員が気候変動と戦う「グリーン・リアル・ディール」を発表。グリーン・ニューディールに対する対抗案だ。トランプ政権下の共和党から提案が出てくるのはいい傾向だ。


4月3日、グリーン・ニューディールへの対抗案「グリーン・リアル・ディール」を発表した共和党のマシュー・ゲイツ下院議員




※4月9日号(4月2日発売)は「日本人が知らない 品格の英語」特集。グロービッシュも「3語で伝わる」も現場では役に立たない。言語学研究に基づいた本当に通じる英語の学習法とは? ロッシェル・カップ(経営コンサルタント)「日本人がよく使うお粗末な表現」、マーク・ピーターセン(ロングセラー『日本人の英語』著者、明治大学名誉教授)「日本人の英語が上手くならない理由」も収録。



2月7日、グリーン・ニューディール下院決議案を発表したオカシオコルテスとその他の民主党議員


4月3日、グリーン・ニューディールへの対抗案「グリーン・リアル・ディール」を発表する共和党のマシュー・ゲイツ下院議員(フロリダ州選出)


ラムジー・タッチベリー


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