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避妊は2人の問題──男性用ピルが薬局で買える日

ニューズウィーク日本版 / 2019年4月17日 13時0分



実際に精子の生成を抑制する効果を確認するためには長期間にわたる臨床試験が必要だと、ワンは言う。より長い時間効果が持続する注入型や貼り薬型も開発中だ。

英ダンディー大学のクリストファー・バラット教授(この研究には参加していない)は、今回の実験は重要なデータを提供していると評価した上で、「性欲にマイナスの副作用を及ぼし得るかどうかは議論の余地があるだろう」と指摘する。

男性用ピルの研究は試行錯誤の最中で、現在は医薬品業界の関心も低い。しかし、男性は女性に比べて避妊の選択肢が少なく、有効と言えるのはコンドームとパイプカットの2つくらいだ。選択肢が増えることは、男女とも歓迎だろう。

<本誌2019年04月16日号掲載>



※4月23日号(4月16日発売)は「世界を変えるブロックチェーン起業」特集。難民用デジタルID、分散型送電網、物流管理、医療情報シェア......「分散型台帳」というテクノロジーを使い、世界を救おうとする各国の社会起業家たち。本誌が世界の専門家と選んだ「ブロックチェーン大賞」(Blockchain Impact Awards 2019)受賞の新興企業7社も誌面で紹介する。



カシュミラ・ガンダー


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