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逮捕劇で再び動き出した、ウィキリークス第2章

ニューズウィーク日本版 / 2019年4月18日 11時0分

この件についてはバージニア州の連邦地裁で大陪審が起訴の当否を審理しており、今後アサンジが起訴される可能性は否めない。ちなみにマニングは減刑され釈放されていたが、ウィキリークスに対する大陪審の調査で証言を拒否したため今年3月に収監された。

スウェーデンでの性的暴行の容疑については既に捜査が打ち切られているが、被告の1人がアサンジ逮捕時に捜査再開を求め、スウェーデンの捜査当局はこの訴えを検討する意向だ。



なぜ今逮捕されたのか?

エクアドル大使館に6年半も立てこもるうち、アサンジは何とも厄介な「居候」と化した。

まず滞在費用はエクアドル持ちだが、これが結構な負担になる。世界の大半の国々を敵に回した男を保護下に置いていれば、思わぬ外交摩擦も生じる。

しかもアサンジは衛生観念が乏しく、大使館員は大いに迷惑を被っていた。お荷物扱いされるようになったアサンジは、トイレで用を足した後始末をちゃんとすること、他国の内政に干渉しないことなどを約束させられ、誓約書に署名した。

モレノがついに堪忍袋の緒を切らしたのは、自身と妻のアカウントがハッキングされ、盗まれた文書が政敵の手に渡ったためだ。政敵は文書を基にモレノと中国企業との疑わしい取引を告発。ウィキリークスがこの1件をツイッターで世界中に広め、モレノの顔に泥を塗った。

From Foreign Policy Magazine

<本誌2019年04月23日号掲載>



※4月23日号(4月16日発売)は「世界を変えるブロックチェーン起業」特集。難民用デジタルID、分散型送電網、物流管理、医療情報シェア......「分散型台帳」というテクノロジーを使い、世界を救おうとする各国の社会起業家たち。本誌が世界の専門家と選んだ「ブロックチェーン大賞」(Blockchain Impact Awards 2019)受賞の新興企業7社も誌面で紹介する。


イライアス・グロル


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