中国人が蒼井そらを愛しているのはセクシー女優だから──だけではない【世界が尊敬する日本人】
ニューズウィーク日本版 / 2019年4月27日 15時25分
中国特有の苦労もあった。1週間前に突然決まったイベントが、開始3時間前に中止になる、といった行き当たりばったりもざらだ。現地メディアが流した「蒼井そらの書道作品がオークションで60万元(約1000万円)で落札された」というフェイクニュースでバッシングが起きたりもした。
蒼井はそれでも発信をやめなかった。2018年1月に微博で結婚を公表したが、この中国語の文章も自分で書いた。結果、投稿には中国のファンからの祝福が殺到した。
「ほかの人に書いてもらったら、私の言葉じゃなくなる。もちろん多少の添削はしてもらったが自分で書いた」
当初はセクシー女優という肩書に興味本位で食い付いた中国人も多かったはずだ。彼女がその後も人気を保ち続けたのは、本人の飾らないキャラクターや、SNSを通じて中国のファンと積極的にコミュニケーションを取っていく姿勢が中国人から愛されたからだった。「日本国内で日本人が実態を知らずに中国人をばかにしているような雰囲気を感じることがあって、中国、本当はスゴいんだよ、と言いたいときはある(笑)」
現在妊娠中の蒼井は2019年春に出産した後も、中国での活動を続ける。すっかり地に足が着いた人気に支えられて、等身大の日中交流が続いていきそうだ。
Sola Aoi
蒼井そら
●タレント
<2019年4月30日/5月7日号掲載>
※この記事は「世界が尊敬する日本人100人」特集より。詳しくは本誌をご覧ください。
「世界が尊敬する日本人100人:2019」より
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●夢破れて31歳で日本を出た男が、中国でカリスマ教師になった:笈川幸司
●遠藤謙、義足開発で起業し、目下の目標は「東京パラ金メダル」
●世界屈指のプロゲーマー梅原大吾「人生にリセットボタンはない」の転機【世界が尊敬する日本人】
※過去の「世界が尊敬する日本人」特集で取り上げた人の一部は、本ウェブサイトのニューストピックス「世界が尊敬する日本人」に掲載しています。
安田峰俊(ルポライター)
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