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あの男が狙う「イラン戦争」──イラク戦争の黒幕ボルトンが再び動く

ニューズウィーク日本版 / 2019年5月16日 15時40分



シャナハンが米議員に向けて語ったところによれば、国防総省は5月3日、イランによる脅威が迫っているとの「非常に確度の高い情報」を得た。もっとも具体的な内容は明らかにされず、イラク開戦前と同じではないかとの疑念を呼んでいる。

国防総省の複数の情報専門家は当時、ボルトンがイラクをめぐる情報を操作し、自身の強硬論に反対する者に脅しをかけていると批判していた。「あの頃もその後も、情報を取捨選択して自らの主張に沿うものだけを残すのがボルトンのやり方だ」と、シールマンは語る。

そのせいでボルトンは05年、米国連大使に指名された際に議会で開かれた公聴会の席で「不正直」と非難されることになった。彼に痛烈な言葉を放ったのは、上院議員時代のジョー・バイデン前副大統領だ。

バイデンの元上級補佐官マイケル・ホルツェルはこう振り返る。バイデンは「ボルトンに徹底的な危惧を抱いていた」と。

From Foreign Policy Magazine

<本誌2019年5月21日号掲載>

※5月21日号(5月14日発売)は「米中衝突の核心企業:ファーウェイの正体」特集。軍出身者が作り上げた世界最強の5G通信企業ファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)。アメリカが支配する情報網は中国に乗っ取られるのか。各国が5Gで「中国製造」を拒否できない本当の理由とは――。米中貿易戦争の分析と合わせてお読みください。


マイケル・ハーシュ、ララ・セリグマン


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