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英EU離脱どう動く? 次の政権は短命に終わる可能性が高い

ニューズウィーク日本版 / 2019年5月27日 11時15分



一方、保守党では党首選びが始まる。主な候補はいずれも離脱支持を表明しているが、最も強硬なのはジョンソン前外相。ジョンソンは、もっと強い姿勢でEUとの交渉に臨むべきだと主張し、「合意がまとまらなくても」期限どおり10月31日でEUを離脱するとも述べている。

【参考記事】メイの有力後継候補ジョンソンはヤバい?「合意なき離脱」率25%に

ただし、ジョンソン政権が発足しても短命に終わる可能性が高い。保守党は議会で単独過半数を確保できていない。北アイルランドの地域政党・民主統一党(DUP)の閣外協力を得て辛うじて過半数を押さえているが、DUPは合意なき離脱に反対している。DUPの協力を失えば、次期首相は早々に解散総選挙に追い込まれかねない。

総選挙を行わなければ、与野党の議員のほとんどが(離脱強硬派にせよ残留派にせよ)現在の離脱協定案に反対する状況は変わらない。しかし、EUからこれ以上有利な条件を引き出すことも期待しづらい。次の首相は、メイと同じ手詰まり状態に陥る可能性が高い。

From Foreign Policy Magazine

<2019年6月4日号掲載>


※6月4日号(5月28日発売)は「百田尚樹現象」特集。「モンスター」はなぜ愛され、なぜ憎まれるのか。『永遠の0』『海賊とよばれた男』『殉愛』『日本国紀』――。ツイッターで炎上を繰り返す「右派の星」であるベストセラー作家の素顔に、ノンフィクションライターの石戸 諭が迫る。百田尚樹・見城 徹(幻冬舎社長)両氏の独占インタビューも。



オーエン・マシューズ


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